光回線を利用してインターネットを楽しむなら、サクサク動く速度の速い回線を選びたいですよね。でも実際のところ、光回線は何年も前に契約したきりで、自分が使っている光回線の速度を把握していない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、今使っている光回線の速度の調べ方や、どうやって速い光回線を選べばいいのかのポイントをご紹介します。
今使っている光回線の速度の調べ方
なんだか光回線が遅い気がするけど、体感だから本当に遅いのかがよくわからない。そうすると不便は感じるものの、何となく乗り換える気持ちが薄れてしまいますよね。そんな時は、きちんと速度を数値で表すことで速度の速い・遅いを判断できます。
ここでは2つの速度の調べ方をご紹介します。どちらもとても簡単なので、ぜひ試してみてください。
無料でカンタン、速度テストをしてみる
実際にどのくらいの速度が出ているかを調べるには「Fast.com」や「みんなのネット回線速度」など、速度テストができるWebサイトにアクセスすることで、通信速度を調べることができます。Webサイトでは通信速度だけでなく、ping値やプロバイダ名、IPアドレスや接続方式、その地域で計測された実数値を表示させることができるサイトもあり、通信速度以外の詳細を知りたい人にもおすすめです。
またスマホでの通信速度を調べたい場合には、「Speedtest」や「RBB SPEED TEST」などのアプリを使うことで速度を調べることもできます。
契約している光回線を調べてみる
光回線は、契約するプランごとに最大通信速度(論理値)が決められています。ベストエフォート(理論値)といういい方をしているサービスもあります。
論理値というのは、最良の条件がそろった時に発揮できる理論上の最大値のことです。つまり、記載の最大通信速度が保証されているわけではありません。100Mbps・1Gbpsなどと表されるインターネット回線の回線速度ですが、時代と共にその速度はどんどん速くなっています。随分前に光回線を契約したきりという方は、古くて遅い光回線を契約しているかもしれません。
そこで、光回線の契約したプランを契約書などから探して、プラン名で検索してみてください。ご利用中の光回線の最大通信速度を調べることができます。
速い光回線はどれ?速度順に並べてみた
時代と共にどんどん速くなっている光回線。では、2023年3月時点ではどのくらいの最大通信速度(論理値)の回線が提供されているのでしょうか。速度の速いものから順にご紹介していきます。
1番速い、NURO 光 20G
最初にご紹介するのは、NURO 光 20G です。
NURO光は、ソニーネットワークコミュニケーションズが提供する光回線。その最大通信速度はなんと、20Gbps!
どれだけすごいかというと、「ここ数年、光回線の乗り換えは行っていない。」そんな方の多くが使っている光回線の速度は、おそらく1Gbps。それと比べると、なんと20倍の速さなんです!ちょっと想像がつかない…。
ただし、あくまで最大通信速度なので、実際に利用する際の速度は有線接続で10Gbps前後、Wi-Fi接続で4.8Gbpsと公式サイトに記載があります。20Gbpsの通信速度が出るわけではありません。それでも、速いと評判の通常のNURO光では最大通信速度2Gbpsで、実測値の平均が501.9Mbpsなので、NURO光 20Gsはかなり速度が上がる可能性があります。
もし、NURO 光 20Gが気なった方は、以下の点も注意事項として把握しておいてください。
- NURO 光 20Gの注意点提供エリアについて
‣提供可能エリアが、東京都豊島区、港区(一部地域除く)のみで限定的。
‣さらに、提供可能物件は戸建て、5階建て以下のマンションのみ。
‣速度を出したい場合、LANケーブルやルータなどのネットワーク機器も高スペックなものに買い替えが必要。
‣月額基本料金8,517円、基本工事費44,000円と、他の光回線に比べて費用が高め。
次に速いのは10Gbpsプラン、種類も豊富
次にご紹介するのは10Gbpsの光回線です。
もともと10Gbpsの光回線といえば、フレッツ光かNURO光というイメージがあり選択肢が少なかったのです。しかし、利用可能エリアの広がりやマンション向けプランも提供を開始したこと、NTT東日本・NTT西日本の回線を借り受けて光回線を提供している企業に対して卸値が引き下げられたこと、などさまざまな改善で多くの企業から10Gbpsプランの光回線が提供されるようになってきています。各社からさまざまな料金プランやキャンペーンが出てきたことで、利用者が自分に合った10Gbpsの光回線を選べるようになり、より一層インターネットを楽しめるようになりました。
そんな10Gbpsの光回線には以下のようなサービスがあります。それぞれ、2023年3月時点での月額料金や速度をまとめたので、参考にしてみてください。
サービス | 契約期間 | 月額料金 | 初期費用 | 公式サイト |
ドコモ光10ギガ | 2年契約 | タイプA:6,380円 タイプB:6,600円 |
事務手数料:3,300円 目安となる工事費:16,500~19,800円 |
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auひかりホーム10ギガ ずっとギガ得プラン | 3年契約 | 6,160円 | 事務手数料:3,300円 目安となる工事費:41,250円 |
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ソフトバンク光ファミリー・10ギガ | 2年契約 | 6,380円 | 事務手数料:3,300円 目安となる工事費:26,400円 |
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NURO光G10T | 3年契約 | 5,700円 | 事務手数料:3,300円 目安となる工事費:44,000円 |
乗り換えの時の注意点
ここまで、20Gbps、10Gbpsの速い光回線をご紹介してきましたが、乗り換え時には注意点もあります。注意すべきポイントをしっかりおさえて、乗り換えたのに速度が速くならない!なんてことがないように気をつけましょう。
ご利用の地域が対象エリアなのかチェック
10Gbpsプランの利用には、対象のエリアがあります。そのエリアは日本全国とはいえず、首都圏などを中心とした一部地域といえます。気になるサービスがあった場合には、まずは提供エリアなのかを確認しましょう。
たとえ、上述のサービスが提供エリア外だったとしても、一部地方の電力系光回線では10Gbpsプランの提供がある場合があります。「地域名+10Gbps」などで調べてみると提供しているサービスを見つかるかもしれません。
あくまで最大通信速度は論理値。速くなるとは限らない
光回線の速度には最大通信速度があり、その最大の速度をプラン名として採用しているサービスがほとんどです。冒頭にも述べた通り、これはあくまで論理値であり、最適な条件がすべてそろった際に出る通信速度です。地域の回線の込み具合や、ルータなどの周辺機器のスペック、さらにはインターネットを楽しむためのデバイスのスペックにも影響され、最終的な通信速度(実測値)が決まってきます。回線だけを速いプランにしたからといって、必ずしも通信速度は速くなると確約されるわけではありません。
必要に応じて周辺機器の買い替えが必要
速い回線を活かすためには、パソコンやスマホなどと光回線の間にある、ルータやなど周辺機器のスペックも大切です。
20Gbps、10Gbpsに対応したルータなのかを確認して、未対応の場合は対応ルータを準備しましょう。ここで盲点なのがLANケーブルです。LANケーブルにも規格があり、せっかく良い機器を用意してもLANケーブルが古いだけで速度が出ないなんてこともあるので、1つ1つスペックをチェックしてみてくださいね。
まとめ
ここまでで、2023年3月時点で速度の速い光回線をご紹介してきました。気になった回線はあったでしょうか。
速い光回線でインターネットや動画視聴、オンラインゲームを楽しめば、ちょっとしたストレスがなくなるかもしれません。気になる回線があった方は、まずは公式サイトを見てみてください。
導入を検討される際は、初期費用や周辺機器の買い替え代も含めた検討をおすすめします。ストレスなく使えるインターネット回線が見つかると良いですね。